ニュース調査・データの読み方
モールの買い物AI、認知は1割前後。利用者の満足度と分けて読む国内調査
国内調査の公表資料と図表を確認。認知率・認知者の利用経験・利用者の満足度の分母を分け、4月の調査から何を判断できるか整理します。
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自社に関係する?
モールの買い物AIを知っている人と、実際に使った人を同じ集団として見ていないでしょうか。「利用者の満足度が高い」ことだけでは、顧客全体にどのくらい使われているかや、自社の売上につながるかは判断できません。
クロス・プロップワークスの「EC利用実態調査2026」が10月14日に公表されました。実査は2026年4月16〜17日で、全国の20〜69歳の男女2,504人を対象とするインターネット調査です。公表日と回答時点を分けて読みます。調査主体の公表資料
認知・利用・満足の分母を分ける
図3・図4には、次の値が掲載されています。サービス名は調査資料の表記です。
対象者が異なる3つの割合
表は横にスクロールできます
| サービス名 | 認知率 | 認知者の利用経験率 | 利用者の満足計 |
|---|---|---|---|
| Rufus(Amazon) | 8.3% | 60.6%(認知者188人) | 75.4%(利用者114人) |
| Rakuten AI(楽天市場) | 11.7% | 51.0%(認知者263人) | 79.1%(利用者134人) |
| Yahoo! AIエージェント(Yahoo!ショッピング) | 9.4% | 57.8%(認知者211人) | 73.8%(利用者122人) |
丸めた数字を足し直さない
満足計は「非常に満足」と「やや満足」の合計です。図4は元データから計算するため、丸めた内訳の足し算と一致しない場合があると注記しています。本誌は掲載された満足計を用い、表示内訳から計算し直していません。
国内ECとの関係
| 立場・機能 | 確認日2026-10-15時点の整理 |
|---|---|
| 日本の販売者 × 商品発見 | 国内モール利用者の回答を掲載。自社商品がAIに掲載・推薦される条件や参加資格は未確認 |
| 日本の販売者 × 決済 | 調査は国内店舗のAI決済対応を証明しない。接続・通貨・返金の条件は未確認 |
| 日本の購入者 × 商品発見 | 4月時点の認知・利用経験・満足の回答。現在の対象サービスや提供範囲は別途確認が必要 |
| 日本の購入者 × 決済 | 代理購入、国内カード、支払い承認、購入保護の条件は未確認 |
本件は調査結果の公表です。サービスの一般公開・限定提供・申請制・開始予定を確認した発表ではありません。現在の普及率や、AI経由の購入件数、導入費用・成果もこの調査からは判断できません。
今やること — 編集部の提案
既存の記録で購入経路を整理する
まず、顧客がどの経路から商品を知り、何を確かめて購入しているかを、自社が既に持つ問い合わせや運用記録で整理する方法を提案します。認知率と利用者の満足度を、自社への需要予測へそのまま置き換えないことが大切です。
商品情報とモールの条件を確かめる
商品説明、在庫、価格、配送条件が一致しているかの点検は、利用が増えるかを待つ間にも進められます。ただし、各AIがどの商品情報を使うか、掲載に何が必要かは、各モールの公式条件を別に確認しましょう。準備ガイドで点検項目を揃えられます。
調査の限界と出典
本誌は公表資料と図3・図4を確認しました。レポート本体、元の回答データ、集計・抽出方法の詳細は確認していません。4月以降の提供範囲や名称の変更、利用者の増減も、この資料だけでは追えません。満足度の違いをサービスの優劣や売上効果の差として扱いません。
調査は第3回ですが、AIアシスタントの設問は今回新設されています。過去回との伸び率を作らず、Shopifyの国内意向調査とも対象者・時期・質問が異なるものとして読みます。
出典:株式会社クロス・プロップワークス「EC利用実態調査2026」。
- 調査主体のPR TIMES公表資料:掲載日時2026-10-14 12:00(日本向け表示)。実査期間2026-04-16〜17。確認日2026-10-15。
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