Agentic Commerce用語集

AIコマースの商品データ・購入・決済・認証に関わる用語を、関連ガイドと公式出典から確認できます。

仕様や利用条件は変わります。各用語の関連ページに記載した確認時点と、公式資料を合わせてご覧ください。

プロトコル・仕様

ACPAgentic Commerce Protocol

購入者・AIエージェント・EC事業者をつなぎ、対話の中で商品探しから購入までを進める仕様です。OpenAIとStripeが共同でメンテナンスしています。

UCPUniversal Commerce Protocol

AIやアプリとEC事業者が商品情報の取得や購入処理を共通の方法でやり取りする公開規格です。利用先とEC双方の対応機能・版を確認する必要があります。

AP2Agent Payments Protocol

購入者の意図や承認を検証可能なデジタル証明(VDC)とマンデートで扱う、公開の決済プロトコルです。A2AやUCPの拡張として使えると説明されています。

MCPMCP

AIアプリケーションを外部のシステムやデータにつなぐためのオープンソースの標準です。

A2AA2A

AIエージェント同士が互いの機能を見つけて連携するための公開標準です。Googleが始め、Linux Foundationに寄贈されました。

PAPPersonal Agent Protocol

顧客の代理AIと企業が、依頼者と操作権限を確認しながら接続するための規格として発表された取り組みです。ガイドの2026年10月8日確認時点では構想の紹介で、一般提供を確認したものではありません。

PACTPersonal Agent Consent & Trust Protocol

個人のAIと企業側のAIが、利用者の明示的な許可に基づいてやり取りする仕組みです。AIの身元確認と、注文の閲覧・取消などの操作許可を分けて扱います。

WebMCPWebMCP

購入者のブラウザ内で動くAIと店舗の機能をつなぐ、実験段階のブラウザ標準案です。対応ブラウザなどの条件があり、カート追加ができることと購入完了は別です。

x402x402

HTTP 402を使った支払いの仕組みです。APIなどの要求、支払い情報の検証、決済して結果を返す段階が分かれており、要求の記録だけでは決済完了を意味しません。

マンデートMandate (AP2)

AP2で、購入者の意図や承認を検証可能なデジタル証明(VDC)として表すものです。Checkout MandateとPayment Mandateの2種類が定義されています。

Web Bot AuthWeb Bot Auth

自動化されたクライアントがHTTPリクエストに署名し、サーバー側がそれを検証してボットを識別するための仕組みです。IETFで仕様案が議論されています。

決済・認証

決済の委任Delegated Payment

購入者の支払い情報を、金額・有効期限・利用先を限定したトークンとして受け渡す仕組みです。ACPの主な仕様の一つとして説明されています。

KYAKnow Your Agent

AIエージェントを識別するための情報を扱う仕組みです。SkyfireとForterは、その情報をほかのリスク情報と合わせて取引判断に使うと説明しており、購入者の承認や安全性を単独で保証するものではありません。

Visa Intelligent CommerceVisa Intelligent Commerce

AIエージェントによる自動化された購入に、支払い認証情報・管理・認証・保護を組み込む、Visaの製品群です。

Mastercard Agent PayMastercard Agent Pay

AIによる支払いに関わるMastercardの仕組みです。Crossmintは対象カードでその認証情報を使うと説明していますが、対象外のカードでは別経路を用いるとしています。

OAuthOAuth

顧客が別のサービスに一定のアクセスを許可するための仕組みです。PAPではアクセス許可に用いる方針が示されていますが、細かな操作範囲や接続手順は仕様と実装の確認が必要です。

支出要求Spend request

Linkで、特定の販売者で特定の金額を使うための要求です。購入者の承認後、一度の購入に使う支払情報を取得する流れが説明されています。

購入の承認Purchase approval

AIが進める購入について、本人が内容や金額を確認して許可する工程です。Linkでは承認済みの金額を増やすとき、変更後の総額で再承認を求めると説明されています。

Shared Payment Token(SPT)Shared Payment Token

AIエージェントが行う購入のために、購入者の支払い方法を販売者へ範囲を限って使わせる、Stripeの支払い認証情報です。エージェントが発行し、利用上限と有効期限が設定されます。

ネットワークトークンNetwork Token (Visa Token Service)

カード番号をトークンに置き換えて扱う、カードネットワークによるトークン化です。VisaはVisa Token Serviceをトークン化の基盤と位置づけています。

Trusted Agent ProtocolTrusted Agent Protocol

Visa Intelligent Commerceの一部として示されている、正規のAIエージェントを確認し、悪意のあるボットを見分けるための仕組みです。

プラットフォーム・製品

Instant CheckoutInstant Checkout

ChatGPTの会話内で購入を完了できる機能で、2025年9月29日にACPを基盤として米国で始まりました。ガイドでは2026年3月以降、商品発見・比較と事業者側での購入に軸足が移ったと説明しています。

Shopify CatalogShopify Catalog

Shopifyが商品データを分類・標準化して集約したデータベースです。Shop MCPではその商品を検索し、カート作成や購入手続きへ接続します。

Shop MCPShop MCP

AIなどのツールがShopify Catalogの商品を検索し、カート作成から購入手続きへ接続する入口です。購入者のログインや合計・支払方法の確認工程が説明されています。

購入者がAIに買い物を依頼したときの支払いと確認を支えるウォレットです。承認、支払い処理、支払い完了は別の状態として扱われます。

MuseMuse

MetaのパーソナルAIエージェントです。日本での提供開始が発表されていますが、国内各社との連携の開始や、個別の店舗・決済方法への対応は別に確認する必要があります。

Google Merchant CenterGMC

Google向けの商品フィードを運用するサービスです。GMC向けの列名やバリエーションの表し方はOpenAI形式と異なるため、既存データをそのまま流用できるとは限りません。

Agent Pay for MachinesAgent Pay for Machines

AIがAPI・データ・計算資源などを使うための支出管理の仕組みです。Mastercardは事前に承認した作業と予算の範囲で使う開発者向け早期アクセスを発表しています。

基本概念

エージェンティックコマースAgentic Commerce

AIが商品を探し、比較し、購入手続きを進める商取引の形です。商品発見と、注文・決済まで任せる段階では必要な連携が異なります。

AIショッピングAI shopping

AIを通じて商品を探し、比較する買い物の形です。商品を見つけることと、そのAI上で注文・決済まで完結できることは分けて確認します。

エージェンティックチェックアウトAgentic Checkout

AIがEC事業者のシステムに対してカートの作成・更新・注文確定を行うためのAPIです。商品フィードの整備に加え、注文・決済システムとの連携が必要になります。

商品データ

商品フィードProduct Feed

ECの商品情報をAIへ渡すデータです。1行または1レコードを1商品とし、商品ID・商品名・価格・在庫などを決められた列名と形式で記述します。

商品IDitem_id

フィード内で商品を識別するIDです。重複させず、色・サイズ違いはバリエーションごとに別の行として記述します。

商品バリエーションVariant

色やサイズなどによる商品の違いです。OpenAI形式では各バリエーションを1行とし、グループIDと属性を使って同じ商品の仲間であることを示します。

グループIDgroup_id

同じ商品のバリエーションをまとめるためのIDです。OpenAI形式ではlisting_has_variationsやvariant_dictと合わせて指定します。

バリエーション属性variant_dict

色・サイズなどのバリエーション属性をJSONで持つ項目です。GMC形式のcolor・sizeなどの列とは表し方が異なります。

在庫状態availability

販売可能な状態を示すフィードの項目です。OpenAI形式ではin_stock、out_of_stock、pre_order、backorder、unknownのいずれかで記述します。

販売価格price

商品フィードで販売金額を表す項目です。OpenAI形式では金額、半角スペース、通貨コードの順に記述し、通貨なしの数値だけでは不正です。

商品画像URLimage_url

商品のメイン画像のURLを指定する項目です。OpenAI形式ではhttps://から始まる絶対URLを使います。

販売者名seller_name

商品を販売する事業者の名前を示す項目です。OpenAI形式では全商品で必須で、仮の値で埋めても入力済みとは扱われません。

検索への掲載指定is_eligible_search

商品をChatGPTの検索対象にするか指定する項目です。OpenAI形式では商品ごとに設定でき、チェックアウトの対象指定とは分かれています。

チェックアウト対象指定is_eligible_checkout

商品をチェックアウトの対象にするか指定する項目です。検索には掲載し、購入は自社サイトで行うといった使い分けに関わります。

Google互換形式Google-compatible

OpenAIが登録フィードについて利用を認めた場合に使える、GMCの列名による取り込み形式です。取り込まれた商品は検索対象となり、チェックアウトは対象外です。

llms.txtllms.txt

AIがWebサイトを理解・利用しやすいよう、サイトの /llms.txt にMarkdownで要点を置くという提案です。

schema.org Productschema.org Product

構造化データで「提供されるあらゆる商品またはサービス」を表す型です。